月の見たモノ

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カテゴリ:ナナ( 26 )

お誕生会

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愛犬ナナの18歳の誕生会。

もう子供たちは大人になって「お誕生会」というものはなくなったけれど
ナナの為にお誕生会を開く。

毎年「これが最後かもしれないね」と言いつつ、すでに何年経ったんだろう。

調べてみるとアメリカンコッカースパニエルの日本長寿記録は19歳らしい。
もしかしたら追いつくんじゃないかと思っている。

いつも写真を撮る側にいる私はナナと一緒に写真を撮ることがあまりない。
そんな私に今回はjunがたくさんナナとの写真を撮ってくれた。良い思い出になる。

いつもはベビーフードを食べているナナだけど、お誕生会なので
ケーキやマッシュポテト、蒸し鶏を少し食べた。

食べる気力があるってこと、食べる体力があるってことが長生きの秘訣なんだろう。
とにかく食べることだけは一生懸命でまだまだ頑張れるような気がしている。

お別れは何度も何度も頭の中では思い描いているけれど
また一年後「これが本当に最後かもしれないね」と言っていることを願っている。
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by syu1212h | 2014-02-24 07:16 | ナナ

お別れかもしれない

先日、リビングから主人の大きな声が響いた。
「ヒロ!ナナが・・・」

「なぁに?ナナがどうしたぁ?」私はミシンを掛けているところだったので、手を止めてゆっくりリビングに入った。

主人がナナの横に立っている。
その足元でナナは不自然な方向を見て揺れていた。

「何?ナナ、どうしたのっ?」めまいがしているのか、体は変に揺れて、首は傾き、振り返るように変な方向を向いている。

「なになに?どこか痛いのっ?ヤダッ!ナナッ!ナナッ!」

私はどうすることもできずにただナナを抱きしめるしかなかった。

呼吸が荒い。自力で立つ事も出来ない。ナナの体を撫でながら「大丈夫。大丈夫」そう言っていた。

一人で歩けないのに、必死で立とうとする。それを支えながらついて歩いてあげると、ヨロヨロと部屋を一周する。

気が済んだのかまた寝息を立て始めたけど、ナナの体のどこかが壊れているんだということはわかった。
それがどこなのかはわからなくても、異常が起きていることだけはわかった。

朝方、またナナが立ち上がれずにジタバタして鳴いた。
付き添って歩いてあげるとおしっこシートに乗ったのでオムツを外した。

いつものようにおしっこをして立ち去ろうとするナナの後ろに見えたのは血尿だった。
「あ・・・・」目の前が暗くなるようだった。

ヤダヤダヤダ・・・・ナナが壊れちゃう・・・そう思う自分と、ナナは充分に長生きしたはずでしょ?と思う自分が心の中で同時に声をあげているようだった。

「ナナ・・・まだ涼しいから、屋上行こうか?」
夜明けの時間、うっすらと明るくなり始めた空を見ながらナナを屋上に連れ出した。

ナナは屋上に点々と血尿をこぼしていた。もうオムツをすることもかわいそうで、ナナが帰りたくなるまでここに居てあげようと思った。

家族はまだ寝ている時間だけど、ラインでナナの状況を伝えた。
junはすぐに返事をくれて「あとで病院つき合うから寄って」と言ってくれた。

病院に連れていき
「先生・・・今度だけはすごく悪そうなんです。自力で歩けなくて、痙攣したりして、血尿まで出てしまって・・・」
今までの事を説明すると先生は
「ナナちゃんも高齢だから、あちこち悪くなってるものね・・・。とりあえず検査させてくださいね」と
ナナの血液と尿をとった。

レントゲンも撮り、色々な角度から今回の血尿の原因を調べる。

「あの・・・去年のデータと比べてるんですけど・・・」
先生の慎重な声がちょっと高くなったような気がした。
「変な話、去年と比べてあたり前のように悪いと思っていたんですが・・・何も悪くなってません」

へっ?

「先生、あの・・・・命の危険とか無いんですか?すごく調子悪い感じがするんですけど」
「そうですね・・・。確かに様子を見ていると落ち着かない感じがしますね。でもね・・・数値的には悪くないんです。この血尿も検査結果から言うと尿道炎、膀胱炎の可能性が高いです。命の危機とかいうレベルでお話するならいたって元気です」

ウソッ・・・・

ナナ・・・元気なの?

先生がいうように、膀胱炎の薬を飲んだらすぐに治った。脚がもつれるのは年齢的なものだそうだ。
心臓も、肺も年齢相応に悪い。だけど18年生きたら、すでに寿命を越えている状態なのだからあちこち悪いのも当然なのだ。

先生の力強い「いたって元気」と言う言葉が、さっきまでの頭の中の霧を吹き飛ばしてくれたようだった。

あぁ・・・よかった。これならまだまだ一緒に居られる。
まだまだ長生きしてもらいたいもの。
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by syu1212h | 2013-09-17 12:17 | ナナ

犬服のオーダーメイド

登録している手作りサイトで、素敵なギャラリーを見つけた。
犬の洋服を作って売っている 「犬の仕立て屋さん -charlie&light-」

我が家の愛犬ナナはアメリカンコッカースパニエル。
ちょっと大きい子なのでこの店で扱うサイズじゃないなぁ~と、諦めてjunの愛犬ケビンにどうかなと眺めていた。

junに可愛い服があるよと教えたら、すぐに注文して服が届いた。
その服はまるで人間の子供みたいに可愛くて、サイズもちゃんとケビンに合わせてあって
まるでオーダーメイドの服みたいだった。

いいなぁ~!うちのナナにも欲しいなぁ~・・・

作家さんにちょっと大きい子なんですけど・・・と、すぐに相談させてもらった。

すると「作りますよ」と快諾。大きいので生地代としてプラス500円だけど、それだって充分に安いものだった。

ナナのサイズを計って伝え、注文すると・・・
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こんな可愛い服が届いた。
ピンクの服はセーラーカラーの部分に保冷剤が入るようになっている。
そしてブルーのボーダーは冷感素材になっていて涼しい。

なによりも、今まで買っていた服はちょっとダボダボだったり、ちょっとピチピチだったりしたのだけど
これはもうピッタリサイズであつらえたような出来栄えだった。

注文してから出来上がりまでの時間も数日で、とにかくもう売ってる既製品を買う気にならなくなるほど素晴らしいものだった。

愛犬のいらっしゃる方には、猛烈にオススメします。すごく可愛いです。
そして安心価格!あんまりたくさん注文が入って混雑しちゃうと嫌なんだけど・・・
だから小さい声でこっそり教えます。

すごく良い店です。はい。
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by syu1212h | 2013-08-19 11:59 | ナナ

三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー「しわ」



映画「しわ」を観てきた。

アルツハイマーの老人の話。そう言われたくないと監督は言ってた。

老人ホームで暮らすそれぞれの事情をもつ老人たち。みんな楽しく満たされて幸せに生きている・・・とは、なかなか言い難い。

だけど、ふと若いころの姿になって初恋の思い出や、旅をした頃の自分になる。

それは決して無くならない。どんなに年老いても無くならないものがちゃんとある。そういうお話。

我が家の愛犬ナナは、もうだいぶ年老いてしまって決して元気いっぱいという感じではない。ふと老人たちの姿と重なる。

娘に最近のナナの話をしたら、どうやらかなり心配させてしまったらしい。離れて暮らすと見えない分不安になったのだろう。

ナナの目は病んでいてずっと病院に通っているけれど、ナナは決して不幸ではない。
若いころのように走り回ったり、じゃれたりすることはないけれど
ナナの耳掃除をする時、ナナは気持ち良さそうに私にその耳を預ける。

ごはんの後で顔を拭く時も、やっぱり気持ち良さそうに私に顔を押しつけてくる。

薬を飲ませる時にヨーグルトに混ぜる。これがナナは大好きで「ヨーグルト食べなさいよ」と差し出すとすごい勢いで食べる。

屋上に出してあげると短い尻尾を揺らしながらゆっくりと歩いている。

何気ない日常は決して「かわいそう」ではない。年老いてできなくなることはたくさんあるけれど、生きている今を可哀そうだなとは言いたくない。

おいしいなぁ~と思う事も、きもちいいなぁ~と思う事も、まだまだナナはできるのだ。充分に幸せである。
オムツの姿も見慣れてきて病院では「おとなしくオムツさせてくれる良い子」と言われている。

ナナはまだまだ良い子。ずっと幸せでいて欲しい。
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by syu1212h | 2013-07-20 08:31 | ナナ

ナナのお誕生会

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少し遅くなったけど、ナナのお誕生会を開いた。
子供たちが小さい頃は、こんなお誕生会を子供以上に私が楽しんでいたような気がする。
飾り付けや、みんなで食べるごちそうを考えるだけでも嬉しくてしかたなかった。

子供たちが喜んで、招待したお友達が「ごはんを食べに来てもいいですか?」と言うほど、料理も好評だった。

そんなお誕生会ももうなくなって、今回久しぶりにナナの為に頑張ってみた。
パノラマ写真ならもう少しこの迫力が伝わったと思うのだけど、どうもこの写真で撮ると部屋の迫力が伝わらない。残念だ。

実際の部屋は本当にカラフルで、いかにも「お誕生会」という感じになっている。ナナの為に「祝!おめでとう」のくす玉も用意した。

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主役のとんがり帽子を用意しなくちゃねと、私が作っていると、主人が「仕上がったら星を書いてあげよう」と言って、カラフルな帽子となった。

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ナナ用のケーキは無糖の生クリームを使用していて、ナナの好きなイチゴも乗っている。おめでとうのプレートとキャンドルだけケーキ屋さんのを使用。

しかし、今回計算してみたら衝撃の事実が判明した。なんと、ナナは今年17歳だという。
いつの間にか年齢がひとつ多く数えられていたのだ。
何だか1年寿命が延びたようでよかった(笑)

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当の本人はいつもと変わらず、とんがり帽子もユニコーンの角のようにあちこちを突いている。
ケーキを食べる時に、何かしゃべっているのが気になったけど、きっと「今日はどうしたの?ごちそうだね」と言ったんだと思う。

実際に聞こえてきたのは「シャイシャイヒャイヒャイ・・・」という不思議な空気のような声。そろそろしゃべれるようになるだろうと思っていたので、とうとうしゃべれるようになったんだとみんなに説明した。

総勢10名+2匹の楽しい誕生会だった。

お誕生会メニュー

ばら寿司
カニと白子の味噌汁(担当 父)
チキンガーリック焼き(担当 父)
チーズフライ
スパイシーポテトフライ
ナスのミートグラタン
レバーペースト&クラッカー
ブラックオリーブのマリネ

ショートケーキ
ベリーのミニサンデー

父が「俺、何か作ろうか?」というので、汁ものをお願いしたら、めちゃめちゃゴージャスな味噌汁が出てきた。
カニと白子の味噌汁はフワフワの白子とカニの良い出汁が出ていて、思い出しただけでヨダレが出る。
おいしかった。

私はパーティーの後の翌朝が好き。これは主婦だけが知ってる余韻だと思う。

パーディー会場の飾り付けの中で食べる、何でもない朝ごはんと、NHKのニュース。昨日の余韻を感じながらも、いつもの日常が始まる。

誰もいなくなったリビングで一人コーヒーを飲みながら「あぁ・・・楽しかったなぁ・・・」と思うこの時間が一番好き。

昨日の主役はまだ眠っている。またお誕生会ができるように長生きして欲しいな。
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by syu1212h | 2013-03-04 09:22 | ナナ

18才

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昨日はナナの18回目の誕生日だった。
お祝いは週末にみんなですることになっていたので、ゆうべは私とナナ二人だけで祝った。

特別に茹でたチキンを混ぜ込んだ夕食にすると、ナナは夢中になって食べる。
「ナナ~♪お誕生日おめでとう~~~っ」
私の声など聞こえるはずもなく、ガツガツと食べる音だけがリビングに響く。

「写真!写真撮らなくちゃ!」
急いでカメラを向けるけれど、あまりにも勢いよく食べているのでぶれる。

こんなに食欲があるから、長生きしているんだろうなぁ・・・と感心する。

先日も動物病院で「アメリカン・コッカーで18歳って僕は見た事ないです」と、先生に言われた。
これは何人かの先生に同じ事を言われているので、きっと本当なんだろう。

ナナはあまり怖がったり、怯えたりしない。そういうストレスには強い方だと思う。食欲も旺盛で、マイペース。きっとこれが良いんだろうなと思う。

つまり最後の最後に大切なのは「性格」なのかもしれない。ストレスをできるだけ感じない。大らかな性格がきっと長生きの秘訣だ。

3.11の地震の時もいつもと同じように寝ていたナナ。目も耳も使えないナナにとって、地震は大した恐ろしいものではないようだ。

フェイスブックで見ている「名言」の中にマザー・テレサの言葉があった。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

マザー・テレサ

これ、悪い事ばかりではなく逆に良い事で考えると自分がどうすればいいのかわかりやすい。
何を止めればいいかよりも、何をしたらいいかを考える方が楽しい。
自分に何ができるか、色々考えてみたくなる。

最後の最後に「性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」
犬のナナは本能だけど、人はこれを直す理性があるのだからきっと運命を作っていくのも犬より簡単だろう。

運命は自分で作ってる。そう思ったら1つも嘆く事なんてできないな。
バクバク食べるナナを見ながらぼんやりとそんな事を思った。
ナナのお誕生日があと何回祝えるのかわからないけど、まだまだ長生きして欲しい。

温かい蒸しタオルで顔を拭くと、ナナは「ん・・・ん・・・」と声をあげる。
嫌がっているのかと思うと、顔をしっかり押し付けるのできっと好きなんだろう。

トイレの場所を探す時、急いで私がマットの上に乗せるとマットから出ないようにクルクル回って位置を確認する。

ナナはちゃんと考えて、ちゃんと生きている。18歳。よく頑張ってる。まだまだ元気でね。
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by syu1212h | 2013-02-26 08:57 | ナナ

眠り姫

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手術後のナナは寝てばかりいる。
傷口が傷む様子はなく、ただただ眠り続けている。

抱っこして屋上に出してあげようとしても、抱かれた腕の中でグーグーと眠っている。

大丈夫だろうか・・・・心配になる。

食欲はある。しかし、いつものご飯だけでは食べてくれない。
スープをかけたり、鶏のササミなんかを混ぜてあげれば、すごい勢いでムシャムシャと食べつくす。そして眠る。

食べる、眠るの繰り返ししかしないけれど、時々ふと頭をあげてジーッと考え事でもしているみたいな体制の時がある。慌てて私は駆け寄って「目が覚めた?お水飲む?」と、ナナの頭を撫でる。

ナナはまたすぐにコテッと寝てしまうのだけど、一瞬でも「ちゃんといますよ」と伝えたいのだ。

もしかしたら、ナナはそんなに長くないのかもしれないなと思う。
言葉にすると指先までしびれるような恐怖を感じてしまうけれど、そう思う。

振り返ってナナが寝ているのを見ると、まるで毎日の一瞬一瞬が写真のように自分の中に残るようにジーッと見つめてしまう。どんな時間も、二度とない一瞬の重なり。幸せだなと思う。

孫がかわいいのは、顎で使われるから・・・。その気持ち、何だかわかるなぁ~・・・
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by syu1212h | 2011-11-16 13:36 | ナナ

ナナ

11月12日ナナは朝ごはんを抜いてくるように言われたので、できるだけ起こさないようにそっとしておいた。

目が覚めればすぐに「ごはん!」と、騒ぎ始めるのが日課。そっと寝かしておけば騒いだりしない。

10時までに病院に届ける約束になっていたので、9時半にナナを起こした。温めたタオルで顔を拭いて、お気に入りの服に着替える。
「ナナが出発するよ~っ!みんなナナに挨拶して!」子供たちを起こした。

子供たちは何も言わず、ただナナを撫でてジーッと見つめていた。手術が成功すれば、ナナは夜には帰宅できるはず。だけど、ダメならこれが最後のお別れになる。複雑な気持ちで言葉がなかったと思う。

ナナを抱いて父と母の部屋に行く。「これから病院に連れて行くから。挨拶して行こうと思って・・・・」そう言うと母はすぐにナナの傍に駆け寄って来た。「ナナ、頑張るんだよ。ナナ・・・帰っておいでね。絶対帰っておいでね」母は泣きながらナナの頭を撫でた。

何もわからないナナは車の後部座席に乗せると、いつものようにすぐに眠り始める。振り向くとナナはいつものナナ。明日も明後日もナナはこうしていつだって振り向けばそこにいるような気がした。

病院に到着し、先生にナナを預ける。
「先生、万が一の事が起こったとして、それは全身麻酔をした後すぐにですか?それとも時間が経ってからですか?」私は自分がしている質問がとても言葉にしたくない質問だと思いながら先生に聞いた。

「大抵の場合、全身麻酔をした後、すぐにです。脈がそのままなくなるような事もあります」

先生の言葉は耳の奥に響いてゾッとした。
「局部麻酔で終わるといいですね・・・・」願いのようにそう言うと
「局部では・・・済まない気がします」先生の答えは銀色のギザギザしたもののような、触れると切れそうな恐ろしいもののような気がしてナナをギューっと抱き締めた。

「ナナ、頑張ってね。ママね、迎えに来るから。しっかりママを待っててね」

いくらでも、いつまででもそこに居てしまいそうな自分が怖くて
「じゃ、よろしくお願いします。連絡待ってます」そう言って病院から出た。

ナナは先生に抱かれて、ドアの向こうに行ってしまった。

ナナを預けてからは、何をしてもため息が出た。気を紛らわそうと色々試したけれど、なにをしても大きなため息ばかりが出る。

12時の診療時間が終わった後、手術が始まる。手術自体は短い時間で終わるということだった。13時半。もう手術は終わっただろうか?もう連絡が来るんじゃないか?携帯電話を握り締めながら、ひたすら連絡を待った。

14時半。病院から「無事終わりました」の連絡。無事だったんだ・・・。良かった・・・。

18時半。ナナを迎えに行くと、全身麻酔の後なので、ナナはグッタリと眠っていた。
看護婦さんからナナを受け取ると、赤ちゃんのようにグニャリとした体で眠っていた。
「ナナ・・・お帰り。ナナ、よく頑張ったね、帰ろうね、おうちに帰ろうね・・・」

ナナはただ眠そうにちょっとだけ目を開けて、またすぐに目を閉じた。

今日もまだナナは眠り続けている。朝食をいつもの半分だけ食べて、エリザベスカラーをつけたまま、ひたすら眠っている。

それだけでも、嬉しい。ナナが眠っている。ナナに触れる事ができる。ナナの匂いがする。そして何よりナナが温かい。

ナナがここに居てくれてよかったなと思う。
ナナの寝息が聞こえるだけで嬉しい。本当によかった・・・。
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by syu1212h | 2011-11-13 14:44 | ナナ

ナナの手術

脇腹に肉腫ができていて、それはまるでピンク色のボタンみたいだった。

最初は小さな丸い肉腫だったので、病院で診てもらい「あまりいじらない方がいい」という事でそのまま様子をみてきた。

小さいはずだった肉腫はジワジワと成長していて、やっぱり心配だったのでもう一度診てもらった。
「ナナちゃんは高齢なので、手術の麻酔が心配なんです」あと一歩手術に踏み切れない理由があった。

肉腫は時々出血したり、水が出たりして、その処置は一日に何度もしなければならず、さらにナナはそれを気にしてなめたりするので、消毒して薬を塗り包帯を巻かなくてはならなかった。

ナナは一日に何度も洋服を血で汚し、そこを舐め、気がつくと口の周りを血で真っ赤にしていた。

また病院へ行き、これまでの経過を報告すると、すでに今使っている薬が意味のないものになっていることを先生が教えてくれた。

手術するには高齢過ぎる。だけど、今のまま肉腫が成長して垂れ下がったような状態を続けるのも無理がある。
とうとう先生は「取りますか・・・」と言った。

局部麻酔で手術をし、無理なようだったらすぐ全身麻酔に変えるという。
「全身麻酔にするという事になった時には・・・すいません。覚悟をしておいてください」先生の声がとても苦しそうだった。

「先生、リスクがあるのは承知しています。でも、この肉腫が無くなったら、ナナのストレスはかなり減るでしょうね・・・。ね、ナナ・・・」私は口の周りを血で赤くしたまま眠っていたナナを思い出していた。

心臓も悪いし、甲状腺も悪いし、あちこち肉腫ができちゃうし、目も悪いし、耳も悪いし・・・
病気のデパートみたいなナナだけど、どうかどうかどうか・・・・手術がちゃんと成功するように祈っていよう。

土曜日がナナの手術。たくさん食べて体力つけて、手術に備えようね。
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by syu1212h | 2011-11-09 14:42 | ナナ

ナナの間違い

ナナは目が見えなくても、エサの匂いですぐに目が覚めてエサまで歩いてくるし、食べ終わるとまた自分のベットに戻っていく。

時々方向がわからなくなるのか、テレビの横まで行って部屋を一周してベットに辿り着く。

たぶん、小さな頭をフル回転させて部屋の方向を考えたりしているんだろう。

そんなナナはカウンターの椅子も目印にしているらしい。椅子の下をくぐり抜けてベットに戻ったりする。
カウンターの下には籐で編んだ大きな籠が置いてある。これは古新聞を入れるために置いてあるのだけど、今日は古新聞を出したので籠の中は空っぽだった。

ナナは部屋をウロウロ・・・
私も気にせず編み物を続けた。

突然ガタッとカウンターの下から音がした。何かと思って見たら、ナナが・・・
何を勘違いしたのか籐のかごに入っていた。

「ナナ・・・ここはベットじゃないよ・・・どうしてこんなところに・・・」
いや、たぶんナナが一番そう思っているだろう。

なんでこのベット堅いの?なんでこのベット狭いの?
きっとナナは「なんで、なんで?」と思っていただろう。

籠から出してあげると、またウロウロして今度はちゃんと自分のベットに辿り着くことができた。

ナナも間違えちゃうことあるんだね(笑)
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by syu1212h | 2011-10-28 22:01 | ナナ