月の見たモノ

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山形県民

母は山形県出身。その山形から叔父が出てきた。
今年の雪はかなり多いらしく、その苦労は大変なものだろう。

叔父は山形の訛りが強い人だけど、ゆっくりと話してみんなを笑わせる。

今年80歳になる叔父は、記憶の糸をたどるように「そうそう・・・雪かきしてくれたことあったっけなぁ・・・」と昔の思い出を懐かしがる。

子供の頃田舎へ行くと、おばあちゃんがずんだ餅をついてくれた。正確には「ぬた餅」と山形ではいうらしい。
夏の茹でた枝豆を丁寧にすり鉢でつぶしていく。

そこに砂糖と塩を入れてあんこを作る。おばあちゃんのずんだ餡はそのまま火を通さずに豆の香りがそのまま残るようなずんだ餅だった。

あんこというよりも、お豆のペーストみたいでおいしかったなぁ・・・。
おばあちゃんも、叔母もいなくなった田舎の家を叔父が守っている。
一人でサクランボを育て、米を作り、墓守をしている。

叔父はおみやげに、お米やお豆や漬物をどっさりとリュックに入れてきて、すべて叔父の手作りの品ばかりで嬉しかった。

どこにも売ってないこういうものをお土産にもらうと贅沢だなぁ・・・と思う。人の手がかかったものはやっぱり嬉しいものだ。

楽しい夕食の後、junたちも帰り、母が「屋上からスカイツリー見て見ない?」と叔父を誘う。
「いぐいぐ。そっだなめずらしいもん・・・」叔父が嬉しそうに階段を上っていく。

それを見ていた主人が「おじさん、スカイツリー見たいの?ヒロ、車出してあげたら?」と言う。そうだ、そうだ。そうだよね!

母に「スカイツリー見にドライブしようか?近いから、すぐ行けるよ」と言うと、叔父と母は大喜びで車に乗ってきた。

junの家のすぐ横から見ると、何だかいつもよりもグッと暗い色のスカイツリーが見える。
「なんかライト消えてない?」「消える時間じゃないよね・・・」
不思議に思いながら、十間橋に車を止める。

いつもこの場所にはカメラマンが数人いて、やっぱりカメラをセットしている人がいた。
「今夜の色はいつもと違いますよね?それとももう消えてるのかしら?」
私が話しかけるとカメラマンは
「今夜は特別な色なんですよ。それを狙ってきたんです」

まるで黒に見えるそのライトは不思議な色だった。
「おじちゃん、これね、特別なんだって。いつもはもっと明るい色なんだけどね」

その暗い色でさえ、叔父は「こりゃすごいなぁ・・・。来て良かったなぁ・・・すごいもの見たな・・・」と感動していた。
「オレ、東京いっだらよぉ、スカイツリー見たいって思ってたんだぁ・・・」叔父はいつまでも十間橋からスカイツリーを見つめていた。
「東京タワーだってすごいのによぉ・・・これまっだすごいんなぁ・・・たまげたなぁ・・・・」

後でその色は3・11の追悼の意味だったと知った。

今日は伯父と母でスカイツリーの展望室へ上ると張り切って出掛けた。

東京見物、楽しめるといいなぁ。
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by syu1212h | 2013-03-12 09:46 | 日々の事