月の見たモノ

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おせっかい

義母がリュックが欲しいというので、買い物に出かけた。

派手でもダメ。地味でもダメ。
なかなか人の好みはわからない。

そのうえ探してみると驚くほど種類がなく、たった3種類、各3色という中から選ぶ事に。

うーん、うーん

悩んでいたら、少し離れた所でおじいさんがお財布にお金をしまっていた。

片手に杖を持っているので、足元が危なっかしい。つととととと、前のめりに進んでしまう。

それが自分の意思なのか、勝手に足がでてしまうのかとても微妙な感じなので、私は様子を伺った。

いや、もうそれは小走りだよね?危ないよね?と思った瞬間私はおじいさんに向かって歩き出していた。

しかし女性店員が一歩早くおじいさんに駆け寄ったので、ホッとして戻ろうとしたら「お客様、店内走らないでください」という声が聞こえた。

唖然とする。

違うよ!足が勝手に前に出ちゃうんだよ。年寄りって体が前のめりのなっちゃうんだよ!

そう思った時にはもうおじいさんはタッタッタと小走りに消えていた。

え?走ってるの?
私の勘違いかと苦笑いでまた買い物を続けた。

暫くしたら、ドンッ!という音。振り返るとおじいさんが転んでいた。

慌てて手を貸して立たせると、おじいさんは「ありがとうございます」と言ってまた前のめりに小走りして、すぐに転んだ。

「おじいちゃん、少し座りましょうか?」声をかけると、コクリと頷く。

「椅子まで、ゆっくり行きましょうね。慌てないでね」そう言いながら歩いていたら、見ていたサラリーマンが手を貸してくれた。

何度も転びそうになりながら、やっと椅子まで運び座らせた。

「ありがとうございます」とおじいさんは頭を下げていたけど、私は申し訳ない気持ちだった。

もっと早く手伝ってあげればよかった。
勘違いだと思って知らんぷりした自分が恥ずかしかった。

私はそういう所がある。おせっかいな自分を恥ずかしく思うところがあるのだ。

だけどこんな嫌な気持ちになるなら、おせっかいおばさんでいい。

手を貸してくれたサラリーマンや、周りで見ていた人たちは、ただの野次馬じゃない。心配そうな顔や、椅子のある場所を教えてくれたり、みんなが思いやりをもっていた。

ありがたいな。みんな親切。ありがたいね。
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by syu1212h | 2014-08-16 14:24